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店長藤野流(私見に満ちた)シニヨンの結い方
■シニヨンをつくる高さを決めます。
「眼尻よりも高い位置に」「正面から見てお団子の端が見えるか見えないか程度」の高さにつくるとよい、とよくいわれます。
私の経験上では、おでこの一番高い位置の対照位置の後頭部が良いと思います。頭の頂点、顎、首の付け根をとおる円に内接する逆正三角形(青い線)の上の辺(水平線)が丁度おでこと後頭部のシニヨンスポットを結ぶラインになり、このバランスが美しいと思っています。

■シニヨンをつくる位置で、ポニーテールを作ります。
最初にブラシかクシで髪をとかします。
次にジェルをクシにつけ、利き手でクシで持ち、反対の手で毛先を持つような感じで、後方に向けて梳かしつけます。
髪ゴムについて
髪ゴムは黒か茶の目立たない色を用いることが多く、形状は1本ゴム(輪にしていないもの)の方が緩みにくいのでよい、と説明されてることも多いと思います。
Q.髪ゴムは、1本ゴムでないとだめなんですか?
A.うまく縛れれば、1本ゴムでも輪のゴムでもかまわないと思います
中には器用に自分の頭を1本ゴムでクリクリと素早く縛る方もいれば、自分の目で見えない位置のゴムは「どんなに練習しても上手に縛ることができない」とおっしゃる方もみえます。また、小さな子が自分で頭を結ったり、毛の量の少なく滑る髪の子等には1本ゴムは扱いにくい場合もあります。輪にしたゴムといえどしっかり縛ることができる方もいらっしゃいますし、美容師さんのように他人の頭をいじるような立場の方は積極的に1本ゴムできちんと縛る技を習得するのが好ましいでしょうが、自分の趣味範疇で行うのなら好みでよいのでは…? |
※毛の量の少ない方は、細目のゴム、毛の量の多い方は太めのゴムが良いと思います。最近100均一などでも売られているフィルムバンド状ゴム(黒くて継ぎ目のない輪ゴムのようなもの)はすべりにくく、頭の小さなお子さんや毛量の少ない方におすすめです。
髪ゴムでしばるときのコツ
- 毛の束を握った手の付け根側で、できるだけ(ゴムの位置がずれないように)1本の線になる位置でゴムを数回巻きつけること
- 2、3周髪の付け根にゴムまきつけたら、引き絞るようにゴムを引っ張る工程を入れ、さらに1〜2周ゴムを巻きつけると緩みにくいです。
■ポニーテールの毛先をまるめ、ヘアネットとピンでお団子状に留めます。
- くりんくりんと、聞き手で毛先をねじります。
- ねじった毛が自然に丸まる方向に「の」の字を書くように毛で渦巻き状にまとめます。
- ヘア・ネットをかぶせます。
ヘアネットについて
市販のヘアネットは、しっかりした網目のもの(100円均一やバレエ用品店で「練習用」として売られているもの)と、カスミ網のように細くて荒い目のものがあります。
毎日のレッスンに使う場合は、太めの糸をつかったしっかりした網目のものが破れにくいですし、コンクールや舞台本番のときは細い糸のもののほうがネットが目立たずシニヨンのマゲが自然に見えてGoodだと思います。
Q.うちの3歳の娘はすごく髪が少なくて、発表会用の細いネットでは毛がツンツンはみだし、うまくまとめることができません…
A.ポニーテールにした毛先に、ジェルをたっぷりつけて、ねじる様に髪をなでつけてからのの字をかくように髷をつくりネットをかぶせると比較的毛がネットのすきまからツンツン出にくくなります。
しかし中には髪の長さが生え揃っていなかったり、すごく細くて滑る毛質の方もいらっしゃるので、無理に細い糸の荒いネットを使わなくても練習用のヘアネットでも大丈夫だと思いますが…。
習っているお教室の先生のお好みもあるので、心配な場合はお教室のベテラン先輩や先生にお尋ねになった方が宜しいかと思います。 |
 <コツ1>
ヘアネットをかぶせたうえから、手のひらで押さえつけるように、ぐりぐりと丸く円を描くようにお団子を潰すと、ヘアネットの中で髪の毛が自然に収まる位置に動いて平べったく丸くなります。
<コツ2>
ヘアネットの端をつまんで、Uピンをすくうようにひっかけ、やや引っ張りながら、頭皮との接線にそって水平になるよう外から内側(髪を結束している中心方向)にむかってピンを打ちます。1のピンをうったら、次は対角の位置に2のピンをうち、そこから90度ずれた方向で3、4のピンを打ちます。
(髪の毛の質にもよりますが)上手にとめれば4本くらいのピンでもとまる場合もありますが、踊っている最中にゆるんだりグラグラしないように留め具合をみながら、あと数本、Uピンを打つとよいでしょう。
Uピンでネットをすくいながら打つ利点は、毛の量に対して大きめのネットでも、ひっかけるネットの位置を内側にすることで調整が利くという点にもあります。わざわざ小さめのネットを探したり、買ったりしなくても『大は小を兼ねる』で大丈夫です。
 ヘアピンについて
[ヘアピンの形状]
私、藤野は個人的にはUピンだけでシニヨンを作ります。
前髪、ビン(耳の横)、えりあしの毛が落ちるときにヘアピンを使っています。
[ピンの長さ、種類]
個人的な好みとしてチャコット製の波なみのついたUピンか、ごく普通Uピンを使っています。私のお団子の直径はだいたい10cm弱なので、ピンの長さは60cm位のものを選んでいます(中心より少し内側にいく長さ)。
お団子の直径が5〜8cm位の方は5cm以下の短めのピンを選ぶと良いと思います。
[ピンをさす場所について]
Uピンを頭皮との接線にそって刺すと、力学的に髷の重さを分散し局所的に圧迫される部分がほとんどないので長時間曲げをゆっていても頭皮にストレスがありませんし、ウォーミングアップのとき仰向けに寝転んでも痛くありません。もちろんヘアピン(アメリカピン)でも可。
ポニーテールの付け根を結束しているゴムにピンが刺さるように刺すのはしっかり留まり動かなくて良いような気がしますが、数本以上のピンが複数の角度からささると髪の一部にヒキツレがおきて後で頭が痛くなるので、私は上図の「1」か「2」のピン以外はあえてゴムの部分を避けてとめています。
急いでいるのにシニヨンのおさまりが悪くて動くときは、エイヤっとゴムにぶっ刺す時もあります…。
シニヨンはつぶして仕上げると、上級者っぽく見えます。
とんがったシニヨン、位置が高すぎたり低すぎるシニヨン

■毛の長さが短い場合
「発表会の前とはわかってたけど、つい髪を切って短くしちゃった…」
そんなときも、『プチプリマ しによんジェル』があれば簡単。
ジェルをたっぷりつけたクシで丁寧にとかしつけたあと、まず上半分だけ先に分けて縛り(とても短い場合は、さらに左右で分ける)、あとから下半分を縛ります。縛れずにハネな毛はジェルたっぷりのクシで丁寧になでつけ、必要ならピンで留めます。
■シニヨンのボリュームに関して
上記の短い毛の方がアップにした際などシニヨンの毛量があまりにも少ない場合は、市販のつけ毛やアンコ(かもじ:髢)をネットにつめて形を整えて下さい。
…とはいえ、どちらかといえばシニヨンは小ぶりの方が、舞台上でお顔が小さく見えてgood。(イメージしているサイズより小さくても十分だったりする)
日本人の髪は白人に比べ色が暗く重たく見えがち(かなり明るく染めている方は別として)。また毛質毛量ともにボリュームがあるので、ロングヘアをお団子にした場合は、見た目頭が重たそうですし、等身や衣裳とのバランスを崩し美を損ねるような気がします。
市販のシニヨンネット(Mサイズ)から毛がはみ出す場合は、あきらかに毛が長すぎるか多すぎると思います。
美容院でカットするか、すいてもらうとよいでしょう。
遠心力がかかる回転技を行うような年齢であれば特に頭に密着した小さなシニヨンに仕上げた方が良いでしょう。
私自身は髪の伸びるのが早い方なので、舞台の2〜3か月前頃にぎりぎり結べる長さ(肩にかかるかかからない程度)にカットしておくと、舞台の時期にはお団子の大きさが丁度よい、という具合です。(もちろん、中には(髪にコシがなくて細い方など)超ロングヘアであっても、まとめるとほんのちょっぴりで全然ボリュームがでない…という方もいらっしゃるので一概には申し上げられません)
シニヨンのボリュームが良いか悪いかよくわからない場合、一度シニヨン姿を遠くから前、横、後、斜め、あおり、といくつかの角度で写真に撮ってもらい客観的にチェックしてみるのも良いと思います。
■以上、どうぞ美しいシニヨンを作ってくださいね^^
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