| 駆風、利尿、去痰、鎮咳、健胃
古代ギリシャにおいて、フェンネルシードはスタミナ源となり、長寿につながるとされ、オリンピック選手たちが好んで食べました。
ギリシャで「マラスロン=やせる」と呼ばれた事もあり、17世紀ごろまでは『減量に効果のあるハーブ》、『やせ薬》として人気がありました。
イギリスではイースター前の受難説の時期になると、塩魚とフェンネルの組み合わせが家庭料理に登場します。
フェンネルシードには、アニスに似た心地よい甘い香りとわずかな苦味があり、スパイスとして、魚、ピクルス、マリネ、パン・クッキー等の焼き菓子に現代でもよく使用されます。
フェンネルは魚料理と特に愛称がよく、『魚のハーブ』とも呼ばれています。
根元が肥大するタイプのフローレンスフェンネル(食用の品種)の熱くなった根元をゆでたものを、魚料理の付け合せにしたり、若い茎をサラダで生食したりします。
南フランスでは青魚をブイヤベース風に仕立てるとき等にフェンネルをいっしょに煮込みます。フェンネルの甘い香りとほろ苦さが魚の生臭さをカバーし、魚の消化を促し、お腹の張りを予防してくれます。
欧米ではアニスと同様にビスケットやキャンディー、アップルパイなどの甘いお菓子に使われます。
インドのレストランではよく、食後にフェンネル・シードを軽く煎った物が出されます。食後にフェンネルシードを噛むことで、消化を助け、口臭を抑えます。
現代のハーバリスト・医師が用いる際は、慢性化した便秘や下痢、消化不良、鼓腸、腹痛、膀胱炎、咳、催乳に対処するために、ハーブティーにまぜて処方されるようです。
フェンネルシードは食べ物からとったエネルギーを熱に代えて体の外に放出する褐色脂肪細胞を刺激し、痩せやすい(太りにくい)体質にするといわれています。利尿作用と発汗作用があり、皮下脂肪中の老廃物を排出したり、お通じの悩みやむくみやすい体質や水太りの肥満にも効果的だという報告もあります。
「女性のバストアップをうながす」といわれるフェンネルシード。
授乳中の母親が飲むと、母乳の出を良くし、乳児の情緒を安定させてくれるでしょう。
しかし、フェンネルシードは子宮を刺激する作用もあるので、妊娠中の方はフェンネルシードを避けたほうが無難と思われます。
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